総門 |
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金色院は藤原頼通の娘であり、後冷泉天皇の皇后でもある寛子(かんし)が1102年に建立しました。堂塔に金がちりばめられ、多数の堂宇を有していたのですが、現在はこの総門を残すのみです。うっかりすると見過ごしてしまうくらい、今は当時の面影を全く残していません(作者も迷いました・・・)。
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九重塔 |
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総門をくぐって真っ直ぐに歩くと見つかるのがこの九重塔です。鎌倉時代に建立された、寛子の供養塔と言われています。寛子はこの地に金色堂を創建し、生涯のうち50年余りをこの地で過ごしたといわれています。
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白山神社への参道 |
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九重塔のちょっとわき道を行くと白山神社があります。白山神社は金色院の鎮守となりました。参道は周囲を木々に囲まれた中に急な階段となっています。紅葉の時期はけっこうきれいなのですが、それ以外の時期はけっこう薄暗いので、ちょっと怖さを感じます。
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白山神社 拝殿 |
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鎌倉時代ごろに建立されたといわれている拝殿です。宇治離宮の遺構とも言われています。腰高の障子が拝殿と言うより何となく住宅風に見えます。このあたりが鎌倉時代的です。国の重要文化財にも指定されていますが、場所が場所だけにあまり知られてないでしょう。
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白山神社 本殿 |
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拝殿の裏に本殿があります。内部には平安時代ごろに作られたといわれる伊邪那美命(いざなみのみこと)の坐像があるそうですが拝観は不可能です。社宝として鎌倉時代ごろの十一面観音像があるそうですがこちらも拝観不可能。見るより雰囲気に浸るような場所と割り切ったほうが良さそうです。
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