山門 |
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京都の南、当尾の里の中に岩船寺はあります。周辺は緑に覆われ、その中にちょっと寂れた山門があり、「花の寺」と呼ばれる中の様子はあまりイメージできないような感じです。山門付近には僧侶が身を清めるために用いた石風呂があります。
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本堂 |
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山門をくぐると真っ先に目に付くのがこの本堂です。平安時代後期に作られた本尊の阿弥陀如来座像をまつっています。その他にも多数の仏像を安置し、その中でも象に乗った普賢菩薩騎象像がユニークで、一見の価値ありです。
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庭園と本堂 |
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庭園には四季折々の花が咲き乱れ、まさに「花の寺」です。山門から受けるイメージとは似てもにつかぬ感じです。特に初春のヤマブキ、梅雨時のアジサイは見事で、一見の価値があります。古めかしい堂宇とのコントラストを楽しみながらゆっくりしたいものです。
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三重塔 |
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加茂の3つの寺院にはいずれも塔があります。この岩船寺にも三重塔が庭園と調和する形で建っております。修復を終え、鮮やかな朱塗りがよみがえり、庭園の中でもいっそう引き立っております。智泉大徳入滅の際に、仁明天皇が遺徳をしのんで建立したものだと言うことですが、現在の塔は鎌倉時代に再建されたものです。
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- 歴史沿革
- 719年、聖武天皇が行基に命じて建立した灌頂堂が起源。806年、智泉大徳が報恩院を建立し、813年に堂塔伽藍が整備され岩船寺となる。
- 交通
- JR関西本線加茂駅よりバスで15分
- 拝観料
- 300円
- 見どころ
- 本堂内の仏像、庭園、三重塔
- おみやげ
- 参道沿いの地元直売の野菜、あとは本堂でお守りを売っています。
- 実際に訪れて
- 山門に到る道は到ってのどかな田舎道。山門をくぐると、その季節折々のは眺めを楽しませてくれます。堂宇は少ないのですが、少ないながらにもそれぞれが花と絶妙なコントラストを描き、目を楽しませてくれます。
- おすすめ度
- ☆☆☆☆
京都の南の「花の寺」と呼ぶにふさわしく、庭園の花々と堂宇の対照的な姿は一見の価値があります。これで近ければ、と思うのでしょうが、山村にあるからこその眺めと思い、多少交通の便は不便ですが、それもゆったりとしたときの流れを味わうためと思えばそれほど苦ではないと思います。
- こんな方におすすめ!
- 四季折々の花の咲く庭園を楽しみたい方
当尾のハイキングに訪れた方
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京都の南行くならここ!
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