安福寺 |
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平重衡は源平の戦で有名な平清盛の息子です。父の命令とはいえ、東大寺・興福寺を焼き討ちしたことで寺院の怒りを買い、この木津川で斬首されました。その霊を弔うために建てられたのがこの安福寺です。安福寺自体は観光寺院ではありませんので拝観できませんが、重衡の墓だけは参拝できるよう、入り口の一部を開けてあります。
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十三重石塔 |
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重衡の墓と一緒に置かれている十三重石塔です。割合大きく、形も整っているため、春になると近くに植えてある桜とコントラストをなして、けっこう眺めていて飽きません。しかし、この墓所以外に重衡をしのばせるものは何一つありませんので、平家物語で重衡の話に思い入れのある人以外には長くいられる場所ではないでしょう。
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- 歴史沿革
- 1185年、木津川の川辺で斬首された平重衡の霊を弔うために安福寺が建立された。
- 平重衡について
- 平安時代末期の武将。父は平清盛。宇治川の合戦で源頼政を破るが、清盛の命令を受け、東大寺・興福寺を焼き討ちにする。一の谷の合戦で捕らえられ、鎌倉に送られるが、奈良僧徒の請願で奈良に送られ、木津川の川辺で斬首された。
- 交通
- JR関西本線・奈良線木津駅より徒歩10分
- 拝観料
- 無料
- 見どころ
- 十三重石塔と墓石(と言うかそれしか拝観できません)
- おみやげ
- 特になし。周辺に店もありません
- 実際に訪れて
- 十三重石塔は重衡の話と離れても、均整の取れた形のよい石塔で、見て感心させられる出来です。ただ、石塔以外に見られる場所がないので、重衡に思い入れがないと、感じるものも半減するでしょう。
- おすすめ度
- ☆
石塔しかないため、重衡によほどの思い入れがない限りはおすすめしづらい場所です。近くに和泉式部の墓があるので、平安時代をしのぶ意味で、両方を巡るような感じがいいと思います。
- こんな方におすすめ!
- 平家物語で平重衡の話に興味を持たれた方
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